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部落問題資料室
NEWS & 主張
「神奈川部落史研究会」を設立
研究と運動を両輪にし

「解放新聞」(2009.06.01-2421)

 【神奈川支局】「神奈川部落史研究会」の設立総会と記念講演会を2月18日、横浜市職能開発センターでひらき、行政、教育関係者、市民ら70人が参加した。
  設立総会では、準備会代表の川村善二郎さんが「90年代にとりくんだ『ふるさとの文化展』4冊の報告書、そして3年間の『神奈川の部落史』編集と刊行の成果などをもとに、研究と運動を両輪に活動していこう」とあいさつ。県連の三川哲伸・委員長は「部落差別をなくしていくために、部落史研究もその一翼を担ってほしい」とのべた。
  議事では設立趣意書と研究会会則の承認、今年度の活動計画、予算、運営体制を採択した。
  記念講演は、信州農村開発史研究所主任研究員の斎藤洋一さんが「部落史を考える―『神奈川の部落史』を題材に―」をテーマに話した。斎藤さんは、「法律の終了とともに部落差別はなくなったのではないかと考える人が増えてきたが、依然として部落差別意識は根強く存在している」と、意識調査の結果のデータをまじえて報告した。また、部落史は「なぜ差別されてきたのかではなく、なぜ差別してきたのかという視点でとらえよう」と提起した。最後に『神奈川の部落史』を読んでいくポイントについて提起した。
  神奈川部落史研究会の運営体制は、会長・川村善二郎、副会長・桐山有節、事務局長・中村彰信、会計・久保田宏。(敬称略)

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