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部落問題資料室
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主張

 

最後の7日間に持てる力を
すべて結集して松本龍必勝へ
「解放新聞」(2009.08.24-2433)

 日本の社会や国のあり方を大きく変えることができる今回の総選挙は、8月30日の投票日まで1週間を残すのみとなった。
  総選挙公示前までは、自民党・公明党の政権与党が圧倒的に不利で、民主党を中心とする野党への支持率が高く、政権交代が必至であるとの見方が主流であった。メディア関係も各選挙区当落情勢などをそのような方向で分析報道をおこなってきた。
  しかし、選挙情勢の実態は、それほど甘いものではない。総選挙本番に突入してから、政権与党であった自民党・公明党は、政権を失うことの恐怖と焦りから、「どぶ板選挙」ともいわれる露骨な利益誘導と締め付けをおこなうという、なりふり構わぬ巻き返し攻勢を図っている。

 公示前までは、政権与党である自民党への見切りをつけ民主党への支持を表明していた各種団体なども、「巻き返し」攻勢のなかでふたたび自民党支持に変わったり、与野党双方に支持表明をおこなう「保険がけ」の動揺した姿勢をとるようになってきている。
  その意味では、麻生総理の解散予告から総選挙までの50日間におよぶ異例の期間をとったのは、「巻き返し」のための時間稼ぎという狡知であったといえる。それが、現在では一定の功を奏しはじめており、政権交代への総選挙闘争はしのぎを削る激戦になっている。
  安易な「風」頼みやいっさいの油断を排して、息を抜いた方が負けるという職烈な闘いになっているという冷厳な認識をもって、松本龍副委員長(福岡1区=福岡市東区・博多区)と中川治候補(大阪18区=和泉市・岸和田市・泉大津市・高石市・忠岡町)をはじめとする150人におよぶ全推薦候補の必勝のために、最後の1週間を名実ともに死力尽くして闘い抜くことが必要である。

 私たちは、「今回の解散・総選挙は、部落解放同盟は言うにおよばず日本の今後の針路にとってかつてないほどに重要な意味を持っている。人権・平和・環境を軸として、生活者やマイノリティの立場から仕事・教育・福祉などの分野で「生存権と人間の尊厳」を守り発展させる政治を実現させなければならない」ということを確認し、政権交代への歴史的な闘いの主要な一翼を担う主人公になることを訴えてきた。
  その歴史的審判が、1週間後には判明するのである。悔いを残さないとりくみをやり遂げるために、私たちが今やるべきことは「3つのとりくみ」である。
再度、確認しておきたい。
  第1は、松本龍候補、中川沿候補をはじめとする全推薦候補への「支持を最終的にかため直す」とともに、「あと一人の支持者を拡大する」とりくみを最後の最後までやりきることである。
  第2は、全同盟員や支持者が8月30日に「必ず投票に行くこと」であり、あわせて「期日前投票」も徹底してよぴかけて棄権防止をおこなうことである。
  第3は、投票方法について、「選挙区は候補者名」、「ブロック比例は政党名」を書くことを徹底し、絶対に無効票を出さないようにすることである。
  すべての各級機関と同盟員が、この「3つのとりくみ」を完遂して、松本龍候補と中川沿候補をはじめとする全推薦候補の必勝をかちとり、歴史的な政権交代の闘いに主体的に参加しよう。残り1週間、死力を尽くして部落解放運動と日本の人権立国への未来を切りひらいていこう。

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