狭山再審闘争史上、裁判所と検察、弁護団による実質的に初の3者協議が実現した情勢を受け、9月14日午後、東京・中央本部で「拡大全国狭山活動者会議・狭山住民の会全国交流会」をひらき、130人が参加。証拠開示・事実調べ―再審実現へのきわめて大事な局面にあることを確認し、闘いを強化する決意を固めた。
開会にあたり、組坂委員長は「3者協議に油断せず継続した闘いを」と訴え、基調提案では、松岡書記長が当面の闘いの方向を提起。①新証拠の数かず②100万人署名達成③ぞくぞく発覚するえん罪④裁判員制度への市民の不安、を背景に裁判所が3者協議を実現したことを指摘し、「狭山再審の門をひらくことは、ほかのえん罪事件にも大きな勇気を与える。門野裁判長は来春定年退職で、年内短期勝負だ。ここでふんばらずにどこでふんばるのか。大きな決意のもとに闘おう」と、「犯行現場」のルミノール反応検査報告書などの証拠開示、事実調べの実現へ、最大限の闘いを阻もう、と訴えた。
中山武敏・主任弁護人は、大きな正念場であり、世論で裁判所と検察を包囲する意義を強調。中北龍太郎・事務局長は、これまでの新証拠を報告し、証拠開示の意義を語った。
石川一雄さんは「えん罪をはらす決定を出させる決意で証拠開示を要求してほしい。これからが本当の闘い。3次の勝利へ不屈の精神で闘う」と。早智子さんは「希望、明かりが見えたが、油断できない。3者協議は闘いの積み重ねの結果だ。精いっぱいの闘いを」と訴えた。富山氷見事件のえん罪国賠訴訟の原告、柳原浩さんも参加し、連帯して闘う決意を語った。
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