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部落問題資料室
NEWS & 主張
秋田で初の狭山集会
石川さんらが無実を訴え

「解放新聞」(2009.10.26-2441)

 【秋田】「狭山事件をまなび、再審を求める秋田のつどい」が10月17日午後、秋田市内の「フォーラムアキタ」でひらかれた。県平和センターが主催(協賛団体・曹洞宗秋田県宗務所、浄土宗秋田教区、情報労連秋田県協議会)。秋田のつどいには180人が参加し、石川一雄さんから無実の訴えを聞く初めてのとりくみとなった。集会ではザ・スクープのビデオの上映につづいて、鎌田慧・狭山事件の再審を求める市民の会事務局長や、中北龍太郎・狭山事件再審弁護団事務局長が無実の訴えと再審開始への立ち上がりを訴えた。
  中央本部からは西島書記次長が参加。主催者を代表してあいさつした平和フォーラムアキタの荘司実・代表は、「弁護士としての出発は狭山事件であり、えん罪性は明らかだ。警察、検察、司法、場合によっては弁護の一部にまで貫かれた差別意識を検証する必要がある」と熱心なまなびを提起した。協賛団体を代表して高橋弘昌・情報労連秋田県協議会議長があいさつし「狭山事件は国民的な課題だ。一人ひとりの力は弱いが無力ではない」ととりくみへの決意をのべた。
  鎌田事務局長は、被疑者として逮捕されると弁護人や家族からさえも孤立させられて自白を強要される。「えん罪を救う司法制度がつくれるか」が問われていると訴えた。
  中北弁護人は、「今回の3者協議は合理的疑いが強まったということだ。証拠開示に展望を見いだしたい」とのべ、「えん罪の構造を断ち切るためには捜査過程の全面可視化が必要であり、司法改革が不可欠」とのべた。
  石川さんは、「弁護側の証拠と検察側の証拠をつきあわせれば私が犯人かどうか必ず分かるということを裁判所に訴えつづけてきた」とのべ、客観的で公正な審理を求めていることを強調した。

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