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部落問題資料室
NEWS & 主張
各県から活動報告し
関プロ共闘が総会と交流会

「解放新聞」(2009.11.02-2442)

 部落解放関東甲信越ブロック共闘連絡会議第10回総会・交流会が10月15、16日の日程で群馬県草津町でひらかれ、関東各県から32人が参加。1日目は総会行事とともに、栗生楽泉園入所者自治会の藤田三四郎・会長が「ハンセン病対策と患者の人権」と題して講演、学びの場をもった。2日目は、草津温泉にゆかりの長吏・湯ノ花屋三石衛門の足跡を訪ねた。
  活動方針は、各県共闘の主体的な活動をおこない、労働運動と部落解放運動の結合で狭山再審闘争や差別撤廃に向けた活動をおこなうことを確認した。
  各県共闘からの活動報告では、狭山再審闘争の中央集会へのとりくみのほか、各県での課題として、公正採用をめぐる就職差別撤廃へのとりくみや狭山現地調査へのとりくみ、自主財源づくりに狭山茶の販売をおこなうなど多彩な活動が報告された。また、共闘拡大として、狭山住民の会県連絡会の加盟や「連合」の加盟への働きかけなどの課題も出された。また、2009年度の役員人事では、議長に群馬県共闘議長の就任が承認された。
  つづいて栗生楽泉園の藤田さんのハンセン病者が強いられた家族や肉親との別離や収容生活の過酷な現実を報告した。現在も楽泉園に「重監房」跡が残されているが、多くの人の要望で復元されることになったと報告、この「重監房」は、人権無視の牢獄であり、草津の冬は極寒の地であり、22人が死亡したという。
  また、「狭山事件の現状と課題」と題して小野寺一規・埼玉県連書記長が報告した。「3者協議が開始された。証拠開示に関連して初めておこなわれたものであり、年内が山場だ」とのべた。また、「毎週火曜日に石川夫妻と住民の会のサポートで高裁前での情宣を開始した。石川さんがマイクを手に高裁前で訴えるのは仮出獄後はじめてのこと、支援をお願いしたい」と訴えた。
  栗原典夫・群馬県連書記長の案内で、2日目は、草津の地でハンセン病患者の取り締まりや湯ノ花の独占販売で財を成し、弾左衛門体制を支えた湯ノ花屋三石衛門の墓などを視察した。

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