【北陸支局】富山県行政が10月21日午後、富山市と高岡市の2か所の部落を視察した。県に5月の行政交渉で要請していたもので、視察したのは五十嵐信夫・生活環境文化部次長、山崎俊光・県民生活課長ら4人。高岡市の視察では、市から関密雄・市民協働課長ら2人も同行した。
両部落は、戦前には共同作業所が作られるなど融和事業が実施されていたが、戦後は「部落ゼロ」の行政姿勢のもとで環境面でも深刻な課題を残している。
視察では、富山県連から県の部落の特徴や過去の行政対応について説明し、庁内連絡会議での課題整理と当該市への助言・指導を強く求めた。
なお両部落では、近年増加している空き家や空き地のようすや、入り組んだ狭い路地のほか、とくに防災上も危険な廃屋を抱えている実状を見て回った。
高岡市では、関原国光・県連書記長が部落差別の体験を交えて部落の現状を説明。視察を終えて五十嵐生活環境文化部次長は、「視察でき、直接話を聞かせていただき大変勉強になった」と感想を話した。
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