「解放新聞」(2009.12.14-2448)
復職めざして闘い抜く
Ⅰさんは、市立保育所の調理員をしていたが、給食の食材を過剰発注していたなどとして07年2月に懲戒免職を受け、事実に反することで処分され不当だと同年に京都地裁で裁判をはじめ、今年5月には処分取り消しの判決が京都地裁で出ていた。
高裁判決は、1審で明らかになった、Ⅰさんの就任以前から規定量以上の発注がおこなわれ、それは子どもたちがおなかをすかせないためであり、このことについて上司からも、なんらの指示・指導がなかったこと、食材の「持ち帰り」の証明もされていないことが明確であるにもかかわらず、一回の事実調べもおこなわず「関係者が気づかなければ公費による支出がおこなわれていた」「公務員としての規範意識を欠和し、かつ公私を混同するきわめて悪質な行為」「行為後にも反省の態度を示していない」「勤務態度としても良好でなかった」とする、予断と偏見に満ちたものだ。
府連では、京都市が不祥事バッシングを回避するためのスケープゴートとされたⅠさんの職場復帰を求めるため引き続き支援し、人としての尊厳の回復を求める、とする抗議声明を発表した。
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