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部落問題資料室
NEWS & 主張
部落解放を軸に
保育の実践を確認
全人保

「解放新聞」(2009.12.28-2450)

 第32回全国人権保育研究集会が11月21、22日、大阪市浪速人権文化センターなどでひらかれ、1200人が参加、差別の現実に学び、解放保育・人権保育の実践をすすめようと確認しあった。
  開会に先だち、部落解放教育・保育運動など日本の教育の発展に尽力され、7月30日に亡くなった関西大学名誉教授の鈴木祥蔵さんに黙祷を捧げた。
  主催者を代表して岡田健悟・中央実行委員長は、今集会から「解放保育」を「人権保育」へと名称変更したことについて、これまでの解放保育運動の実践をすべての子どもの育ちを豊かに支えていく子育て運動へと発展させるためだと説明し、部落解放を軸に子どもたちを成長させる環境づくりが必要だとのべた。
  基調報告で岡田佐代子・中央実行委員会事務局次長は、差別の現実から学び、皆保育の原則を家庭や地域で確認することの大切さについて語った。
  1日目は、玉置哲淳さん(大阪教育大学)などが集会記念シンポジウムをおこない、人権保育の内容の創造には、差別をなくし人権行動がとれる子どもの育成と保幼小の接続が求められるなど今後の人権保育のあり方をあさらかにした。また、福岡県にある解放保育所の運動について実践報告があった。
  このほか集会では、北口末広・地元実行委員長(大阪府連委員長)のあいさつのほか、徳永秀昭・自治労中央本部委員長(代読)、橋下徹・大阪府知事(代読)、平松邦夫・大阪市長が来賓あいさつをおこなった。また、福島みずほ・内閣府特命担当大臣(消費者および食品安全・少子化対策・男女共同参画担当)から届いたメッセージが披露された。2日目は、4つの分散会で保育所でのとりくみを学習し合った。

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