「解放新聞」(2009.12.28-2450)
記念講演とシンポジウム
主催は、大阪市教組南部支部、矢田教育共闘会議、部落解放同盟矢田支部で、東南フォーラムが協賛。
記念講演した中野陸夫・大阪教育大学名誉教授は、当時、市教組東南支部書記長で、事件の背景に、差別越境問題と、その解消のとりくみがあったことを指摘。矢田小では941人、30.3%、矢田中では418人、36.7%が越境して他校へ通学していた。
当時は学校の設備など教育環境を改善するためには親の寄付などが必要で、貧困家庭の多い学校では、劣悪な教育条件が放置されていた。越境生を地元の学校に戻し、解放教育を推進していくためにも教育条件の改善が必要であり、30人学級実現や加配教員獲得のとりくみを矢田教育共闘会議や組合がすすめているなかで事件がひきおこされたことをふり返った。
集会では、戸田寛・矢田支部長をコーディネーターに、当時の教組、教員、生徒の立場からシンポジウムもおこなった。
大阪府連からは赤井隆史・書記長があいさつし、労働運動との新しい接点をつくった大きなうねりで、全国に大きな影響を与えたもの。つぎの40年をめざし、新しい未来を切り拓こう、とよぴかけた。
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