「解放新聞」(2010.01.11-2452)
アメリカでの現状を報告
つぎに、柳原さんが発言。暴力的な威圧で取り調べ官のいいなりになった状況を報告した。現場検証で向かう車のなかでも自白の誘導と強要がある。可視化はこうした車内にも適用されるべきだとのべた。
つづいて、秋田真志・日弁連取り調べの可視化実現本部事務局長が「オバマ大統領が実現したイリノイ州の可視化について」報告した。この可視化は、2003年8月にオバマ大統領がイリノイ州議員だったころ実現させた法案。共和党だけでなく、民主党内の慎重派も説得して実現したものだとのべ、「取り調べ室に入ると同時に記録が始まり、肉親や弁護士の立ち会いがされている。法案成立直後の訪問では、「まだ、成果がでていない」と慎重な意見もあったが、ふたたび訪問するとみな好意的な反応だった」と報告した。
また、この集会に参加した松岡参議院議員は、「可視化法案の議案提出委員となった。早く可視化を実現したい。えん罪を見抜けない裁判所の責任や参考人についても可視化が必要だ」と踏み込んだ発言をおこない、捜査―裁判をつうじた司法の民主化の必要性を訴えた。
この後、午後2時半からは同趣旨で「改めて取り調べの可視化を求める緊急市民集会」が日弁連会館でひらかれ100人が参加した。
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