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部落問題資料室
NEWS & 主張
主張

 

第2期松岡参議院選挙闘争を
組織の総力をあげて闘おう

「解放新聞」(2010.01.18-2453)

 今年7月中旬に予定されている第22回参議院選挙に、部落解放同盟は中央書記長の松岡とおる候補を全国比例区に押し立てて、2期日の必勝をめざす。昨年末にひらいた全国拡大参議院選挙闘争本部長会議で30万票の得票目標を各都府県連ごとに設定し、その獲得のための具体的な方針提起が示され、すでに選闘態勢にはいっている。
 いうまでもなく、今夏の参議院選挙は、今後の日本の政治が、どのように動いていくのかという決定的な意味をもっている。昨年の8月30日の総選挙では、戦後長らく続いてきた自民党を中心とする保守政権にたいして、国民白身の投票によって民主党を中心とする連立政権が誕生するという歴史的な政権交代が実現した。
 鳩山連立政権は、「コンクリートから人へ」という政治路線を打ち出し、「政治には弱い立場の人びと、少数の人びとの視点が尊重」されることが政治の原点であることを強調している。前政権から引き継いだ財政・外交問題やみずからの政治資金問題など負の遺産もあり、本格的な政権運営は軸足がまだ十分に定まらない不安定要素があり、内閣支持率も発足当時の70%近くから50%前後にまで落ちてきてはいるが、政権の政治姿勢を私たちは基本的には支持する。この連立政権の基盤を安定したものにし、人権・平和・環境の政治展開を本格的に可能にさせるのが、7月の参議院選挙で民主党が単独過半数を得ることである。
 松岡とおる候補は、民主党参議院議員として私たちが胸を張れる、この6年間の確かな政治家としての実績と活動をもって、歴史的な今夏の参議院選挙に再び挑戦する。2期日の選挙は鬼門といわれるが、部落解放同盟として、絶対に負けることができない選挙である。

 第2斯松岡参議院選挙闘争の勝利に向けた基本的なとりくみ課題は、5点である。
 第1の課題は、全同盟員・世帯にたいする「比例区=松岡とおる」記名を完全浸透させることである。そのために、各支部は、必ず毎月1回以上のペースで「支部ニュース」を発行して、党名ではなく「松岡とおる」候補名の記名完遂への周知徹底をはかることである。
 第2の課題は、同盟員1人が「固定した支持者3人以上」獲得による徹底した地域票固めをおこなうことである。3人以上の国定した支持者とは、第1に地域内の組織外の人への働きかけであり、第2に地区外に居住している親戚・知人であり、第3に地区外の友人・知人へと広げていくことであり、固定支持者への定期的な面着(訪問・電話・手紙など)行動を最低5回は実施することである。
 第3の課題は、組織内自治体議員による「比例区=松岡とおる」の支持要請活動の強化である。各都府県連は、組織内議員による自分の支持者への「松岡とおる」支持の要請活動を必ず実施するように直接に要請することが重要である。
 第4の課題は、これまでの衆参選挙での同盟推薦候補にたいする松岡選挙への支援要請を各都府県連が責任をもっておこない、具体的な「支援票」を出してもらうことである。
 第5の課題は、共闘・友誼団体への「比例区=松岡とおる」推薦・支持の要請行動を各都府県連がていねいにやりきることである。

 中央本部・都府県連段階では当然のことであるが、2010年1月中旬までに全支部で選挙闘争体制を確立し、第2期松岡参議院選挙闘争のとりくみ方針を徹底していただきたい。
 各級選闘本部は、「地域内の松岡とおる支持票を徹底的に掘り起こし組織する」ことを最大の眼目として、それぞれの地域事情に適した体制を早急に作り上げてほしい。2010年1月からは、都府県連・支部段階であらゆるとりくみの機会を通じて、「松岡とおる選挙」の課題を必ず位置づけ、具体的な選挙行動を展開しなければならない。1人ひとりの同盟員が、部落解放同盟の命運をかけた闘いであることを自覚し、みずからの選挙活動として知人や親戚を一軒一軒訪ね歩いてもらいたい。
 2010年の部落解放運動がとりくむべき課題は、山積している。1月18日から開会予定されている第173通常国会で国内人権機関の創設を中心とする「人権侵害救済法」の制定を勝ち取る闘い、昨年12月の3者協議で門野裁判長から検察官におこなわれた8点にわたる証拠開示勧告と、今年5月に予定されている第3回3者協議に向けて狭山第3次再審を実現させていく闘い、そしてこれらの闘いと連動させながら必勝を勝ち取らなければならない第2期松岡参議院選挙闘争を今年度の「3大重点課題」として、部落解放同盟は全力を傾注しなければならない。第2期松岡参議院選挙闘争をはじめとするこれらの3大重点課題が、地道な地域を基盤とした闘いのなかから勝利をもぎ取ることによって、部落解放運動を最終的に再生する確かな道筋が作り上げられていくのである。

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