「解放新聞」(2010.03.15-2461)
閣法で「救済法」提案を
第67回大会では松本副委員長が開会あいさつ。全員で解放歌をうたった後、水平社宣言を岸田副委員長が朗読。議長団に鶴岡弘美(大阪)、笠原クニ子(大分)さんが就いた。
中央本部を代表して組坂委員長は、昨年の総選挙闘争で松本副委員長が7選をはたし、政権交代をかちとったことを報告、▽民主、社民、国民新党の連立政権のもとで、さらに世論を高め、闇法として「人権侵害救済法」の今国会提案に当面は全力をあげること▽狭山第3次再審闘争では検察が証拠開示をするように迫り、弁護団の献身的な活動を支え、なんとしても再審の門をあけること▽松岡とおる書記長の参議院での再選は組織の命運を決する闘いであり、一致結束し全力をあげることを要請した。
来賓あいさつでは、大谷暢顯・部落解放・人権政策確立要求中央実行委員会会長(真宗大谷派門首、代読=誉田和人・真宗大谷派解放運動推進本部事務部長)、高嶋良充・民主党筆頭副幹事長(参議院議員)、重野安正・社民党幹事長(衆議院議員)、自見庄三郎・国民新党幹事長(参議院議員)、石破茂・自民党政務調査会長(衆議院議員)、東順治・公明党副代表、党同和対策等人権問題委員会委員長(衆議院議員)、加藤友康・中央共闘議長(情報産業労働組合連合会中央執行委員長)、石村栄一・全国人権教育研究協議会代表理事、中山武敏・狭山事件再審弁護団主任弁護人、古賀伸明・日本労働組合総連合会会長(2日目)から祝辞をいただいた。
来賓紹介のあと、岡本雅道・大会運営委員長が大会の成立を宣言。石川一雄、早智子さん夫妻が狭山再審闘争への支援を訴えた。
その後、報告事項として一般活動報告を谷元書記次長が、財務・会計決算報告を吉田財務委員長が、会計監査報告を田村会計監査委員が、統制委員会報告を竹之内統制委員長がそれぞれおこなった。
午後からは、提案事項として一般運動方針案を松岡書記長が、綱領改正に関する提案を大野副委員長が、規約改正案の提案を西島書記次長が、財務・会計予算方針提案を吉田財務委員長がおこなった。
午後3時半からは、3分散会場で運動方針案などの討議とともに、中央執行委員会構成役員、中央組織規律委員長、副委員長の選挙・信任投票をおこなった。
4代議員が全体討論
2日目は、前日の討議をもとに各分散会の報告が議長からおこなわれ、全体討論では福岡、京都、奈良、大阪の4代議員が①参議院選挙闘争②「人権教育・啓発推進法」の活用③隣保館をめぐる課題④戸籍等不正入手に関連した本人通知制度⑤高校教育無償化のなかで朝鮮高校が排除されようとしている問題⑥女性の実態調査、などで意見を出した。
これらの討議を受けて松岡書記長が本部答弁と集約に立ち、諸課題についてあらためて本部の考え方を示した。
つづいて報告事項、提案事項(規約改正では3分の2以上の賛成)をすべて賛成多数で採択した。
大会スローガンを確認したあと、田中仁・選挙管理委員長が選挙速報をもとに、役員選挙で中央執行委員会構成役員、中央規律委員会委員長・副委員長の信任投票結果と中央役員、中央組織規律委員を報告。組坂委員長が新執行部を代表して、力を合わせ部落解放のために闘い抜く決意を示した。
松岡書記長の参議院2選勝利の大会決議を福田中執、大会宣言を和田中執が提案し、採択。議長団退任あいさつにつづき、大野副委員長が閉会あいさつ。差別裁判打ち砕こうを全員でうたった後、組坂委員長の力強い団結ガンバローで2日間の大会を終えた。
第67・68期
中央執行委員会構成役員
中央執行委員長 組坂 繁之
中央執行副委員長 岸田 章子
松本 龍
大野 昭則
中央書記長 松岡 徹
中央財務委員長 吉田 勝夫
中央執行委員 岡田 健悟
片岡 明幸
金田 頼一
池田 清郎
和田 献一
田川 雅人
辻本 正教
吉岡 正博
福田登勢子
原 伸一
西島 藤彦
北口 末廣
赤井 隆史
谷元 昭信
中央組織規律委員会役員
中央組織規律委員長 竹之内健次
中央組織規律副委員長 石本 一也
谷田 豊
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)