pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
葛飾区内で連続差別落書9か所で
「ゴミ屋 エッタ!」「部落」と

「解放新聞」(2010.04.05-2464)

 【東京支局】「ゴミ屋 エッタ!」「〇〇〇〇〇(テレビ番組での司会者の名前)エッタ!」などと、同一犯による差別落書事件が続く葛飾区内で2月10日と15日、葛飾区総合スポーツセンター内と周辺の案内板、掲示板や、中川左岸のジョギングコースのフェンスに設置されている建設事務所の警告板など、計9か所でふたたび同一犯と思われる差別落書が見つかった。

犯人は挑戦的
  差別落書が見つかったこの地域には、同和対策奥戸集会所や清掃工場奥戸分室・コンテナ中継所が近くにある。また2008年11月には葛飾清掃工場トイレで「葛飾のゴミ屋共は全員〝えた非人以下のムシケラ。″」「クズがゴミ取ってどーする?ボケェ(笑)」という悪質な差別落書(2404号で掲載)も発生している。
  同区では、2001年から差別落書が今回を含めて20件35か所で発生し、自動販売機や電信柱、公園や町会の掲示板、トイレやゴミ集積所などで大胆で悪質な差別落書がくり返されてきたが、今回も落書の文字や形態から同一犯と推測されている。
  こうした一連の差別落書行為にたいし、部落差別の解消、人権行政の推進、人権のまちづくりにとりくむ都連葛飾支部をはじめ関係団体、地域住民は、さまざまなとりくみを積み重ねてきただけに、今回の連続9か所差別落書事件には関係者は憤りを感じている。
  葛飾支部は、奥戸地域住民に差別落書発生の事実と情報提供などの協力をよぴかけるビラの戸別配布、ジョギングコースでのビラ配布と情報提供の訴えなどのとりくみをおこなった。そして、「1人でも多くの区民に私たちの思いを伝え、犯人の追跡も含めて地域から悪質な部落差別落書を絶対に許さないという声を広げていき、挑戦的に差別落書をくり返す犯人の差別行為を封じ込めたい」と話した。


「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)