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部落問題資料室
NEWS & 主張
松岡とおる参議院議員が国会報告
可視化をもとめる市民集会イン富山で

「解放新聞」(2010.04.05-2464)

氷見、足利、布川、志布志のえん罪被害者も参加して
  【北陸支局】「取調べの可視化を求める市民集会in富山」が3月11日夜、富山市のボルファートとやまでひらかれ、全国から150人が参加。氷見事件の柳原浩さん、足利事件の管家利和さん、布川事件の桜井昌司さん、志布志事件の藤山忠さん、川畑幸夫さんら、全国のえん罪被害者も参加し、みずからが体験した取り調べの様子を語り、全面的な可視化の必要性を訴えた。
  松岡とおる参議院議員(部落解放同盟書記長、取り調べの全面可視化を実現する議員連盟副会長)も参加し、国会でのとりくみなどを報告。えん罪は国家権力による人権侵害であり、公正・公平な裁判をうける環境が奪われており、その背景には、①警察・検察による自白の強要②証拠の捏造③それらを見抜けない裁判所があることを指摘。自白の強要や証拠の捏造を防止するためには全面可視化が不可欠であることを強調した。
  主催は氷見国賠訴訟弁護団で、日弁連、中部弁護士会、富山県弁護士会が後援。弁護団代表の前田裕司・弁護士が主催者あいさつし、本多利光・県弁護士会会長が「直接、えん罪被害者の声を聞く重要な機会」と提起した。
  集会では、「日弁連のとりくみと現状」を、日弁連可視化実現本部副本部長の小坂井久・弁護士が報告。03年にワーキンググループをたちあげ、立法化に向けてとりくみをすすめていることを紹介し、可視化は、①強制であれ、任意であれ、被疑段階からの全過程であること②全記録を残し検証可能にすることの必要性があり、えん罪防止の最低限の制度で、えん罪被害者の切実な声に応えて早期実現をはかりたい、と話した。
  集会最後に、悲惨なえん罪被害をくり返さないために、ただちに取り調べの可視化を実現することを求める集会アピールを採択、国会へ届けるために松岡とおる参議院議員に手渡された。

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