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部落問題資料室
NEWS & 主張
認識不足と
県医師会と話し合い
開業医による結婚差別事件で

「解放新聞」(2010.04.19-2466)

 【山口支局】「医者である以前に1人の人間として」と、山口県内の開業医による結婚差別事件で県連と当該支部は3月8日、山口県医師会との話し合いをおこない、県医師会としても人権研修を実施していくことを確認した。

人権研修の実施へ
 この結婚差別事件(2449号1、5ページ掲載)は、昨年9月、開業医の父親が娘の交際相手が部落出身とわかり、別れさせるために親族会議をもち、娘に「別れろ」と迫り、「別れない」という娘の頭を殴り続けたもの。交際相手の男性が県連に相談し10月の2度目の話し合いで、開業医の父親は自分の言動を認めて謝罪した。
 この日の話し合いでは、今回の開業医による結婚差別事件の経過と課題について提起し、今後の課題などを協議した。
 山口県医師会は、「医者である以前に1人の人間としても許しがたい問題である」とし、今後、県医師会としても人権研修を実施していけるようにとりくみをすすめていくことを確認した。
 また、当該市医師会の対応についても協議した。市医師会は、人権研修の実施は検討するが、今回の会員による結婚差別は「医療行為で人権侵害をおこなったものではないので、市医師会としてはこれに対応する立場にない」としている。そうした市医師会にたいしても、県医師会が、今後、市医師会を重点にしながら、県内の医師会にたいしても人権研修の充実がはかれるように働きかけていくことを確認した。


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