会長代行に松岡とおる参議院議員
民主党「ホームレス自立支援議員連盟」の設立総会が6月3日にひらかれ、松岡とおる参議院議員(中央書記長)が会長代行に就任した。「ホームレス自立支援特別措置法」は、02年、民主党大阪府連所属の鍵田節哉前衆議院議員らが中心となって議員立法として成立させたもの。10年の期限立法である同法は、2年後に期限切れを迎える。この間、厚生労働省が実施してきた目視調査では、野宿生活者の数は年年減少しているが、困窮者はむしろ増加しており、ホームレス問題の根本的な解決に向けた法整備をめざし、衆参議員がよぴかけ人となり設立されたもの。
松岡議員はあいさつで、国のホームレス自立支援施策はまだまだ不十分、「国民の生活が第一」「命を守る」とした政治を掲げてきた民主党政権が、根本的な解決に向けてとりくむべき課題であると強調。民間の支援団体との連携や支援も含めて、少なくとも法施策を強化していくよう、議連を中心に力を合わせてとりくんでいく決意をのべた。
議運への33人の衆参議員の参加が報告され、設立趣旨や規約・役員案が承認された。会長の藤田一枝・衆議院議員は、従来の行政施策の枠にとどまらない、ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)の観点に立った施策の充実と法改正への決意をのべた。事務局長の中川治・衆議院議員が、新しい法のあり方について、来春には一定の方向性を出せるよう検討していくことを提案した。
その後、ホームレス支援団体全国ネットワーク代表の奥田知志さん(NPO北九州ホームレス支援機構理事長)から、ホームレス自立支援の現状と課題についての現場報告と提言を聞き、参加議員がそれぞれの問題意識をのべた。最後に、副会長の津田弥太郎・参議院議員が、「総合的な立法措置がいかにあるべきか、議連に参加する議員や支援団体の方がたと議論するなかでつくりあげていきたい」と締めくくった。
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