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部落問題資料室
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7月11日の投票日に向け
「松岡とおる」2戦必勝へ全力投入を!

「解放新聞」(2010.06.21-2474)

6月24日公示、7月11日投票
 5月末からの政変は、管新内閣の発足で一応の決着をみた。流動化していた政治日程だったが、参議院選挙は当初どおり6月24日公示、7月11日投票と決まった。
 6月10日にもった「全国選挙闘争本部長会議」では、「松岡とおる」参議院選挙闘争をめぐる情勢について意思統一をおこない、公示日までのとりくみの基本行動と本番行動に関する方針を確認した。
 今夏の参議院選挙の情勢は、「松岡とおる」の2選必勝をめざす私たちにとってはきわめて厳しい状況であることを繰り返し指摘してきた。
 とりわけ、5月末のマスコミ各社の世論調査は、鳩山内閣への支持率が20%を割り込み、民主党への支持率も自民党が逆転するという結果を示し始めていた。それが、管新内閣の発足により、内閣支持率は軒並み60%を大きくこえ、民主党への支持率も30%をこえるという回復状況をみせた。
 しかし、これで民主党への逆風が追い風に変わり、松岡選挙に有利になったと判断するのは早計である。第1に、鳩山内閣が抱えていた課題は解決されないままに山積しているのである。第2に、松岡選挙は、比例区選挙のむずかしさと相まって浮動票を期待できない選挙であり、民主党にどのような風が吹こうとも、もともと厳しい選挙であるという厳然とした事実がある。
 したがって、私たちは、選挙本番を迎えあらためて「厳しい情勢は周知の前提である」と腹をくくって、マスコミ情報に左右されないとりくみをすすめなければならない。

 「松岡とおる」参議院選挙をめぐる厳しい情勢をはね返し、勝利に導くポイントは、3つである。
 第1のポイントは、「松岡とおる」参議院選挙闘争の意義を全同盟員が再確認することである。
 それは、「松岡とおる」が民主党公認候補ではあるが、部落解放同盟の組織内候補であるということである。部落解放同盟が、長年にわたって政治に求めてきた「人権・平和・環境」の具体化が民主党を中心とした政権への交代で現実化してきているし、この新政権のなかで「人権の法制度確立」への牽引役として活躍し実績をあげてきている「松岡とおる」中央書記長を落とすわけにはいかないということである。すなわち、この選挙の意義を十分に理解して、同盟員1人ひとりが「自分の選挙」としての自覚にもとづく自発的・自主的なとりくみをつくり出すことである。
 第2のポイントは、部落解放同盟は「厳しさは周知の前提」として、第2期「松岡とおる」参議院選挙の基本を設定してきたということである。それが、浮動票を期待しない「3つの基本方針」である。
 1つめは、同盟員1人ひとりが「3人以上の確かな友人・知人の支持票」を獲得することであり、2つめは組織・未組織を問わず、すべて地区内からの兄弟姉妹の支持票を拡大することであり、3つめはマイノリティや反差別・人権確立にとりくむ仲間からの支持票を拡大するということである。
 第3のポイントは、このとりくみを、上滑りすることなく、地を這うようなとりくみとして展開して、確実に「松岡とおる」の個人記名票につなげていくことである。そのために、最低限でも「3つの行動」をやり抜くことである。
 1つめは、個別面接(面着活動)を基本行動として、支持票を拡大・獲得することであり、2つめは「2枚目は松岡とおる」を徹底して、民主党比例区に同姓候補がいることに注意を喚起しながらフルネームの個人記名を浸透させることであり、3つめは期日前投票を貫徹して、同盟員・支持者の確実な着票活動をおこなうことである。
 以上のような「3つの基本方針」とそれを具体化するための「3つの行動」にもとづくとりくみをやり抜くことができれば、厳しい情勢をはね返して、「松岡とおる」2選必勝を勝ち取ることが完全に可能である。

 第22回参議院選挙は、6月24日公示、7月11日投票となり、すでに最終盤のカウントダウンの段階に入ってきている。
 各都府県連・支部では、集票活動の遅れを完全挽回するために死力を尽くそう。
 すべての同盟員は、松岡選挙をみずからの課題として自覚し、1人でも支持票を拡大するとりくみを自発的に実践しよう。
 反差別・人権確立に共感共鳴していただく多くの仲間の皆さんには、「とことん人権。」の政策を掲げる「松岡とおる」への支持を心から訴えるとともに友人・知人への支持の輪を広げていただきたい。
 今後、政治動向やマスコミ情報に一喜一憂することなく、第2期「松岡とおる」参議院選挙闘争の「3つの基本方針」と「3つの行動」を投票日の最後の日まで各地で確実にとりくんでいくことが、勝利の鍵である。
 残された時間はわずかである。すでに、本番行動の基本方針や異体的な行動の提起は明確にされている。議論をしている段階ではない。すべての同盟員、多くの仲間が、どん欲に「もう1票、さらにもう1票を!」と支持拡大の行動を起こそう。
 参議院選挙の本番期間に、すべての同盟員が自分にできることは何かを真剣に考えて悔いを残さない総行動を巻き起こし、「松岡とおる」の2選必勝と部落解放運動の確かな未来を切りひらこう。

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