「解放新聞」(2010.06.28-2475)
「救済法」の早期制定訴え
追善法要後の講演会で、松岡書記長は、追善法要への感謝をのべるとともに、自分のおいたちや、数かずの結婚差別自殺事件、国家による人権侵害―えん罪被害者の現実も紹介し、差別・人権侵害の被害を直視する大切さを指摘。「らい予防法」「旧土人保護法」などの悪法が差別・人権侵害を生んだ事実も例に、差別撤廃・人権確立の社会規範を創る法整備の重要性を強調し、「人権侵害救済法」早期制定の決意を語った。
「差別される側と差別する側、どっちにしてもオギャアと生まれたときには真っ白だ。真っ白な子どもが、なぜ10年や15年の人生の歴史のなかで差別する側とされる側、そういう経験を積むのか。なぜ差別する人間としてつくられるのか」と提起。「さまざまな環境のなかで人間の心は揺らぐ。それを人間としての道へどう導くか。人間としての秩序を社会にしっかりと創ることを通じて社会から差別をなくす。法律を創る立法府である国会、政治はそれに責任を持つべきだ。人間が人間として尊ばれる社会―「よき日」を創る意志をこめた松本治一郎、英一先輩とつづくこの議席を守り、被差別の立場で、こういう法律を創るべき、こんな法律は創ってはいかん、こういう制度を創るべき、と声をあげたい」と語った。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)