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部落問題資料室
NEWS & 主張
全国の仲間に熟と光を発信
「いきいきの里」が落成

「解放新聞」(2010.07.05-2476)

 【高知】高知市内に建設された「いきいきの里」の落成式が建設現地で5月30日午後おこなわれ150人が参加。中央本部からは組坂委員長、松岡とおる書記長が出席しあいさつをおこなうとともに、記念品や顕彰を贈り、これまでの仕事保障、生活安定、福祉推進のとりくみの実践を高く評価し、自力自闘で建設した今回のいきいきの里の落成を、全国の仲間に熱と光を発信するものだと祝った。
 建設した「いきいきシルバー会」の森田益子・理事長は、高知市協としてもとりくんできた人権と福祉のまちづくりを報告しながら、今回の建設も「厳しい部落差別と貧困のなかで生き抜いてきた部落民は、1人ひとりは弱くても、団結して闘うことが必然として身についた結果だ」とのべ、今後もすべての人のいのちと生活を守るとりくみを続ける決意をのべた。
 来賓として、尾崎正直・高知県知事、岡崎誠也・高知市長はじめ7人があいさつ。松岡とおる書記長は、「福祉を施しの考え方でなく、人が人として尊敬、生きていく条件を育てること、人間として老い、暮らすことを環境として整えることが当たり前でハンディとなってはならない、ということを発信し、成果をあげているのはすばらしいこと」と活動を激励。組坂委員長は、森田先輩は清廉潔白、みずからを犠牲にしてでも他の人に尽くすという森田精神に浄財が寄せられた結果の建設、として異例のことだが、と語りながら顕彰を手渡した。
 落成式のあとは恒例の「餅投げ」がおこなわれ、近所の人たちや関係者が楽しんだ。また、夕方からは市内のホテルで祝賀会をおこない、県連、高知市協、行政、いきいきシルバー会の関係者など350人が集まり、鏡びらきやカラオケで祝った。
 いきいきの里は鉄筋3階建て、デイサービスと高齢者専用賃貸住宅を併設。障害者をはじめ母子・父子世帯、年金の少ない高齢者が互いに働く施設と収入の低い孤独な人が入居できる住宅となっている。

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