部落解放文学賞の授賞式近づく。
文化活動のいっそうの興隆を
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今年も第36回部落解放文学賞の授賞式の日が近づいてきた。入選なさった方、惜しくも入選は逃したけれども佳作との評価を得られた方がたは、どんなにかその日の来るのを待ち望んでいらっしゃることだろう。2
何よりも部落差別の現状には、きわめて根強いものがある。全国水平社以来、88年を数えるにいたった今日なお、われわれ部落民を忌避し排除しようとする人びとの情動はまるで止むことがないようなのだ。差別文化は引きも切らないというべきか。3
だが、この部落解放文学賞もまたそうであるように、人びとはそんな差別社会のなかにあっても差別に異議を唱え、反差別の文化を営えいとして紡ぎ出しつづけてきたのだった。支配文化に抗う対抗文化の創出、それこそ水平社の宣言や綱領がいうように、「人間の冷たさ」をよく知っているわれわれであればこそ、その文化活動をとおして「人類最高の完成」を人びとに訴えつづけていかなければならないのだ。「解放新聞」購読の申し込み先
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