取り調べは長時間、毎日
【京都支局】部落解放研究第24回京都府集会を6月99日、宇治市文化センターでひらき、450人が参加。
「人権侵害救済法」の早期制定のとりくみを訴えるとともに、「なぜ、無実の人が自白するのか」をテーマにシンポジウムをおこなった。
集会では、主催者を代表して山極仲之・会長(佛教大学学長)が、「差別、人権侵害事件があいつぐ今日、「人権侵害救済法」の制定を政府、国会議員に訴えていく」とあいさつ。基調提案した西島藤彦・事務局長(府連書記長)が政府から独立した人権侵害救済機関の設立、人権教育・啓発法を活用した人権文化の広がりを訴えた。
シンポジウムは、奈良女子大学の浜田寿美男・名誉教員がコーディネート、石川一雄さん、足利事件の管家利和さん、布川事件の桜井昌司さんの3人が発言した。
管家さんは「取り調べは朝から晩まで。疲れてもうどうでもいいやと」。桜井さんは「朝9時から夜12時まで、毎日の取り調べ。眠らせてくれというと、それが犯人の証拠だという。どうでもよくなった」。石川さんは「兄貴が犯人だったらと」。各人がウソの自白に追いこまれた取り調べ実態を訴えた。
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