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部落問題資料室
NEWS & 主張
平和構築誓い合い
敗戦65年日、千鳥ケ淵で
戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会

「解放新聞」(2010.08.30-2483)

 敗戦65年目の8月15日、フォーラム平和・人権・環境(平和フォーラム)は、東京・千鳥ケ淵戦没者墓苑で「戦争犠牲者追悼、平和を誓う8.15集会」をひらいた。250人が参加し、第2次世界大戦の惨禍に思いをはせ、犠牲者の冥福を祈り、平和を築く努力を誓い、献花した。部落解放同盟も参加した。
  集会では、正午の時報にあわせて黙とうし、平和フォーラムの江橋崇・代表をはじめ、民主党の川内博史・衆議院議員、社会民主党の福島みずほ・党首(参議院議員)が、それぞれ、無名戦没者の遺骨が納められた納骨場所(六角望)の前で「誓いのことば」を朗読。各団体代表をはじめ、1人ひとりが献花した。
  「誓いのことば」で江橋代表は、昨年の8.15集会以降の動きを報告。政権交代は実現したが、沖縄の基地負担軽減はなく、3党連立は崩壊、戦後処理問題や韓国併合100年の首相談話などで「多少の前進」はあったが、「靖国神社に代わる宗教的に中立な慰霊施設の建設」など「多くの問題が未解決」とした。核兵器廃絶へは、チェコ共和国プラハでの昨年の米国大統領演説以降の世界の動向や、国連事務総長、駐日米国大使らの広島原爆慰霊祭参列に「広島、長崎の人びとの訴えの声に、全世界が共鳴しつつ」あると報告。今後への決意を表明した。
  また、日中韓の「関係は深まり、経済的な互恵平等が実現しつつ」あり、「この関係を進展させ、経済的な共同体への歩みをさらに発展させ、文化的な交流を深め、政治的な安定も求め、東アジアに核のない平和と友好の地域を作ること」が、のこされた思いに応えることではないか、と語った。

歴史直視し、教訓をいかして平和を
  民主党の川内議員は「幾年過ぎようとも、内外の多くの人びとに多大な苦痛と損害をあたえた悲惨な戦争をけっして忘れてはならず、2度と悲劇をくりかえしてはなりません。歴史を直視し、その教訓をいかして平和を築いていくことが、現代に生きるわれわれに課せられた使命であり責任」と語り、核廃絶、世界平和へ決意表明。「過去の歴史と正面から向き合い、その教訓と反省を未来の平和へとつなげる努力をつづけ、国際社会とともに平和を創造していく決意を新たにし、その実現に向けてまい進」する、と誓った。
  社民党の福島党首は「日米安保改定50周年、韓国併合100年の節目の年」「いまこそ日米安保条約の役割や意味を検証すべきとき」と語り、辺野古沖に新基地を作る日米共同声明の撤回、核廃絶、原発海外輸出反対、憲法審査会をはじめさせない、非核3原則・武器輸出3原則の堅持・発展、を掲げ、決意表明。「戦争への道をつくらせない」と誓いをのべた。
  集会に先立ち、管直人・首相や、横路孝弘・衆議院議長、民主党の枝野幸男・幹事長も、千鳥ケ淵墓苑をそれぞれ訪れ、六角塁の前で深ぶかと頭を下げた。


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