【和歌山支局】紀の川市人権講座を６月26日、紀の川市内の苗和田会館でひらき70人が参加した。
　 講座の冒頭に井端隆彦・紀の川市人権啓発推進課長から昨年11月に発生した差別落書事件のとりくみ報告があった。
　 事件は、その当時、実施された紀の川市長選挙の公営ポスター掲示板に、同和問題にかかわる重大な差別事象だけでなく、特定の候補者を誹誘・中傷した悪質な差別落書事件で、かかれていた場所も地域に隣接した掲示板であった。この差別事件については、７月の紀の川市広報に掲載し、啓発を強化していくと報告した。
　 講座は、大阪市立大学名誉教授の野口道彦さんが、「差別と反差別の分かれ道・何を恐れるのか・何に腹をたてるのか」と題して講演し、「同和対策審議会答申」が出されて45年が経過しているが、いまだに「寝た子を起こすな」式の間違った考え方が多いことは残念だと締めくくった。