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部落問題資料室
NEWS & 主張
あらゆる差別の撤廃を
浄土宗が差別戒名物故者追善法要

「解放新聞」(2010.11.29-2496)

 浄土宗差別戒名物故者追善法要が11月16日午後、大阪教区の一心寺で、里見法雄・宗務総長を導師に営まれた。
  法要の営まれた三千佛堂では、宗会議員や各教区の代表など230人が広懺悔を唱和、里見宗務総長が表白、「無明の闇にさまよいて本覚の路に迷うこと久し。然る間 世俗の差別を容認加担し 差別戒名を付与せし大罪を犯し図らざる大過を重ぬ。誠にもって宗祖の万人平等救済の御心に背き大いなる過ちを犯す。茲においてわれら至誠の志を合わせ 大いに懺悔滅罪し奉らんとす」と差別戒名を反省。「無為の浄土に安楽ならしめ佛光耀き哀愍護念したまわんことを」としめくくった。
  つづいて読経のなか焼香。里見宗務総長が主催者あいさつをおこない、知恩院での法要いらい今回で15回目にあたることを報告、宗祖法然上人の万人平等救済の教えを重くうけとめ、あらゆる差別撤廃に努力する決意を示した。
  組坂委員長が来ひんあいさつをおこない、すぼらしい法要にお礼をのべるとともに、人が人として尊重される社会へと全力をあげることを誓った。
  法要に先立ち、フリーライターの角岡伸彦さんが、「差別戒名の問いかけるもの」をテーマに講演した。

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