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部落問題資料室
NEWS & 主張
海を越え、人権のハーモニー
ながさき人権のつどい.in壱岐
人と人とのつながりが人権の第1歩

「解放新聞」(2010.12.20-2499)

 【長崎支局】「海を越え、人権のハーモニーを奏でる」。県の委託事業の一環として10月31日、壱岐市勝本町のふれあいセンターかざはやで「ながさき人権のつどい.望電岐」をひらき、350人が参加した。県が主催する「人権フェスタ」は離島地域での開催がないため、それに代わるものとして本年度から実施することになり、その第1回目を壱岐でおこなった。

 この日のつどいには、長崎からステージ出演する太鼓集団「いもの鼓」の子どもたちも「壱岐は初めて」と唐津から海をわたった。
  つどいでは、「いもの鼓」に加えて、地元から盈花(えいか)小スマイル合唱団や和太鼓演奏の「風舞阻ジュニア」、武生水中学校のブラスバンドらが元気な演奏をくりひろげた。
  記念講演は、テレビプロデューサーで作家の栗原美和子さんが、「テレビプロデューサーと猿回し芸人~私たち夫婦にできること」と題して、夫である猿回し師の村崎太郎さんとみずからの体験から、部落問題が現存する社会の現実と正面から向き合ってきたことを話した。
  つどいは、参加者が「寄せては引いて」と入れ替わったが、多くの人が会場を訪れ、元気な演奏・合唱や色とりどりの風船がスタッフや参加者を温かい気持ちにさせた。
  また、地元の壱岐市、教育委員会、人権教育研究会らもスタッフに加わり、準備をすすめた。主催者は、「1つのイベントを通じて多くの壱岐の人びととふれあうなかで、人と人のつながりが人権の第1歩だとあらためて感じた。来年も開催地の人と手をつなぎ、1人でも多くの人が参加する人権のつどいにしたい」と語った。
  こうして離島地域での初の「人権のつどい」は成功した。


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