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部落問題資料室
NEWS & 主張
綱領改正で全国討論会
さらに論議し深化求める

「解放新聞」(2011.02.07-2505)

 「綱領改正案」全国討論会を1月26日午後、大阪市内のホテルでひらいた。これは、第68回全国大会(3月3、4日・東京)で綱領改正をはかるために、この間の論議をふまえ修正を軍スた「綱領改正案」にさらに検討を加え、より豊かな綱領を策定しようとひらいたもの。本部からは、組坂委員長、大野副委員長(理論委員会委員長)、岸田副委員長、吉田財務委員長、松岡書記長(理論委員会事務局長)、谷元、西島の両書記次長、辻本、田川、赤井、北口、福田中執が出席、16都府県連から101人が参加した。

規定などめぐり
  討論会では、のべ10人が発言。大野副委員長、松岡書記長がそれぞれ考え方をのべ、具体的には討論会後にひらく理論委員会で検討することを明らかにした。討論会終了後にひらかれた理論委員会では、2月4日の第4回中央委員会に修正案を提示し、さらに論議を求め、深めることを決めた。
  討論会では、▽部落民の規定をめぐって、「血統」との関係(兵庫、栃木)▽部落差別は資本主義、それの搾取、階級矛盾と結びついている(栃木、兵庫、広島)▽自力自闘の観点から、地域的・組織的目標を設定する必要があるー求めていく運動から創り出す運動へ(京都)▽食、気候変動の問題も入れる必要がある(京都)▽「胸を張ってふるさとを名乗る」という部分がなぜ削除されたのか(京都)▽差別にたいする行政責任を明確にする必要がある(兵庫)▽基本文書には難しい漢字の説明を入れてほしい(廟木)▽平和主義の徹底で書き込みを(京都、広島)▽これまでの、とりわけ84年綱領との整合性を(広島)、などの意見が出された。

第4回中央委に修正案
  これらにたいし、大野副委員長は、真摯に取りあげ議論を深めていきたい、2月4日の第4回中央委員会に第3次案を提案する、建設的な意見を、できれば文章で提出を、反映できるものはしたい、とのべた。
  また、松岡書記長は、▽部落民の定義にかかわる血統の問題では、「血統主義的貴餞思想」という文言をいれている。血統というもの自身が曖昧にいわれ、道具として使われてきた経緯がある。定義については、しっかりする必要がある▽階級史観だけでいいのか。これらを乗り越えていくことも解放同盟の使命。派遣、ニートが増えるなど、差別社会が強化されている。差別、搾取で誰が利益をむさぼっているのか、しっかりと議論してほしい▽平和主義の徹底の問題はしっかり受けとめ討議してほしい▽これまでの綱領を踏襲している▽綱領改正で運動の深まり広まりを作りたい、豊富化していくものにしていきたい▽みずからができること、しなければならないことの具体化を検討したい、として3月の大会までに議論を深めてほしい、とよぴかけた。
  討論会では組坂委員長があいさつし、大野副委員長が討論会にあたっての綱領改正への背景ととりくみ経過、改正の要点、綱領解説のための基本文書の取り扱いを説明した。また、最後に岸田副委員長が閉会あいさつをおこなった。


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