「解放新聞」(2011.06.27-2524)
8日も証拠開示訴える
石川一雄さんの「第3次再審闘争で決着をつけたい」との強い決意のもとで開始された東京高等裁判所前の情宣活動。6月8日には、石川一雄さん、早智子さんほか埼玉県連と群馬県連、北埼玉地区狭山裁判を支援する市民の会、東京同宗連からの参加者など11人で朝と昼の情宣活動がおこなわれた。高裁前はこの日も小雨まじりのあいにくの天気。ふたつの大きな横断幕を掲げての情宣行動となった。
石川一雄さんは東京高裁に向けて3者協議で8項目のうち未開示のままにあるルミノール検査報告書など3項目の証拠開示の重要性にふれ、「捜査過程で集めた証拠は、検察や警察のものでない。国民の税金で集めたものだ。すぐに開示を」と訴えた。また、「犯人のものとされる地下足袋を開示して履かせてほしい。大きさが私の足と合わないものだ。一目瞭然で違うことが明らかになるはずだ。検察が隠し持つ証拠の開示がされればすぐに無実がわかるはずだ」と公正な裁判の実現を求めた。
また、石川さんが逮捕された翌日に書かされた上申書が47年ぶりに開示された。これまで「脅迫状との一致」を有罪の根拠としてきたが、この上申書の鑑定の結果は、まったく別人が書いたものとの鑑定がされた。検察の主張はまったくのあやまりであり、石川さんはこの点も強く批判。「私はすぐに無罪にしろとはいっていない。真実は法廷の場で明らかにされる。事実調べと再審開始に裁判所は勇気をもって踏みこんでほしい」と訴えた。
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