【長野支局】竹之内健次・県連委員長をはじめ県連役員と阿部守一・長野県知事とのはじめての懇談が3月10日、長野市の県庁で実現した。県連役員が、差別の現実を直接訴え、部落解放・人権確立への県の施策充実を訴えた。阿部知事は「現地視察をおこない、実状を聞き、県の施策に反映していきたい」と答え、今後、県としてのとりくみに意欲を示した。
懇談には、竹之内委員長はじめ西藤千代子・副委員長、星沢重幸・副委員長、古川幸雄・書記長が参加。竹之内県連委員長が、「部落差別の現状は、経済情勢もあいまって厳しくなっている。県の人権政策推進基本方針が策定され相談体制などすすめられているが、さらに協力しながら差別撤廃に向けてとりくみの方向を確認したい」と懇談の趣旨を説明した。
阿部知事は、「部落差別をはじめとした人権問題について、子どもたちをめぐるいじめや外国籍県民の厳しい現実などを聞かせていただいているところ。率直な意見を聞かせていただき、とりくみを強めたい」と応えた。
懇談では、県連役員が被差別体験や結婚差別などの具体的な差別の現状を訴え、当事者の相談員の設置などを要請。知事は「現地視察で率直な意見を聞きたい。日程を調整したい」と現地視察を約束した。
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