第43回熊本全高に結集し、交流と議論を
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部落解放第43回全国高校生集会を8月2、3日の2日間、熊本市・熊本テルサでひらく。これに先立ち、5月14、15日に全国高校生活動者会議をひらき、今夏の集会に向けて協議するとともに、学習と交流を深めてきた。限られた時間のなかで、差別撤廃に向けた参加者のそれぞれの想いを綴った結晶が、「なかまと知ろう! 伝えよう! 差別なき未来へ」。今夏の集会スローガンだ。
20年ぶりの開催となる能未での全高を成功させようと、地元では高校生全員が一致団結してとりくみをすすめてきている。この地元の意気込みに応えるためにも、全国各地から大勢の高校生が熊本の地に集い、例年同様に熱い議論が交わされることを期待したい。
そこで、この間の全高の成果と課題や、活動者会議での協議をふまえて、今夏の熊本全高に向けた提起と要請をおこないたい。
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まず、この全高は、あらゆる差別を許さず、すべての人の人権が保障された社会、誰もがありのままでいることが認められる社会の構築を目指そうと、志を同じくする部落内外の高校生の仲間が集う場である。全高での学習と交流のなかで、自分と同じ想いをもつ仲間、自分とは違った考えをもつ仲間など、さまざまな仲間との出会いをとおして、これまでの、そして、これからの自分自身を問い直す貴重な場となっている。3
つぎに、この間の全高では、高校生の主体性を尊重した内容や運営を追求してきている。何よりも、集会の主役は、高校生である。彼ら彼女らが、自由に発言し、論議を深めることが尊重される必要がある。そのための重要な要素のひとつが、会場の雰囲気である。近年、高校生の参加者数が減少傾向にあるなかで、参加者全体に占める引率者の割合が高くなっている。その結果、分科会の議論の場で、発言者が多数の大人の視線を浴びる現状に、高校生同士の自由聞達な意見交換が十分に保障されていないと改善要望が出されてきた。こうした意見をふまえて、本年の集会から、分科会八の参加は高校生のみとすることを原則としたい。
もちろん、日常活動を高校生とともにする引率者からすれば、高校生たちがどのような議論をおこなうのか、そのようすを知りたいとの要望があると思う。そうした点については、記録という形で、各分科会での論議が共有化できるような工夫をおこないたいと考えている。関係者のご理解とご協力をお願いするしだいである。
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最後に、第43回能未全高に、多くの高校生が結集し、日頃の各地でのとりくみの成果と課題をもち寄り、交流と議論を深めてもらいたい。そして、それぞれが全高で得た成果を地元にもち帰り、各地での部落解放運動のなかで行動に移し、高校生活動の活性化をはかっていこう。「解放新聞」購読の申し込み先
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