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部落問題資料室
NEWS & 主張
開館50周年で記念式典
たかさき人権プラザ

「解放新聞」(2011.08.01-2529)

地域の活動拠点として
  【群馬】高崎市立たかさき人権プラザ開館50周年記念式典が7月1日午後から開催された。倉賀野地域の利用者や市内外の関係者など80人が参加した。この日は富岡賢治・高崎市長や丸山和久・市議会議長、萩原弥生・県人権・男女共同参画課長、竹本三代÷全国隣保館連絡協議会副会長らが祝辞をのべた。功労者として前館長の営一貞夫さんへ富岡市長から感謝状が贈られた。第2部では全国隣保館連絡協議会前会長の中尾由喜雄さんが、隣保館事業の果たした役割と今後の方向性について講演した。
  中尾さんは、現在の部落問題は明治維新からはじまったとのべ、特権を剥奪された結果の貧困が今日の部落差別の原因とイメージをつくった。やっと人権回復のとりくみが始まったのは敗戦後だ。基本的人権確立の立場からの法的処置がなされるようになった。隣保館は制度を人につなぎ、制度と制度をつなぎ、新たに人と人をつなぐとりくみが求められている。同和行政は被差別部落だけにとどまらない内実がある。これからも地域の人権確立のための中核施設として機能していくことが求められているとのべた。
  記念式典のオープニングでは、40年のあいだ途絶えていた地域の山車囃子が披露された。司会をした平井豊・館長は、数年のちには完全復活をするだろうと期得をこめた。また鈴虫を飼育しており、8月初旬には地域に配布の予定。これからも地域の活動拠点として利用していただきたい」と抱負を語った。
  人権プラザの前身は倉賀野隣保館。85年に現在の建物に建て替えた。関東では2番目に古い会館。群馬県連16回大会を開催したおりには、松本治一郎委員長も来館し祝辞をのべた歴史も刻まれている。これまで、この地域の差別撤廃や福祉の向上に大きく貢献してきた。

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