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部落問題資料室
NEWS & 主張
会場から大きな拍手が
前回佳作の2人の入選に

「解放新聞」(2011.08.29-2532)

第37回文学賞の表彰式と懇親会 
  第37回部落解放文学賞の表彰式と懇親会を7月30日、大阪市・ベイタワーホテルでひらき、70人が出席。とくに小説部門では、前回に佳作だった、山崎智さん(三重)、玉田琴一さん(奈良)の2人がそろって入選をはたし、会場から拍手がおくられた。
  第1部の表彰式では、部落解放文学賞実行委員会の辻本正教・事務局長が開会あいさつしたのにつづき、詩部門選者の金時鐘さんが入選、佳作を受賞した出席者に表彰状を手渡した。このなかでは、小説部門で佳作にはいりながら急逝した大野滋さん(熊本)にかわり、妻の景子さんが代理で受けとる場面もあった。
  祝辞をのべた絶坂委員長は「大野さんが急逝されたのは残念。(受賞は)いささかでも、ご遺族の慰みになるのではないか」と心遣いをみせるとともに、「文学賞を充実させていかなければならない」と強調した。
  記念撮影の後、会場を移して第2部の懇親会をおこなった。児童文学部門の選者である山下明生さんの音頭で乾杯。選者の紹介のなかでは、第38回から小説部門の選者として梁石目(ヤンソギル)さんが加わることが報告された。
  選者のことばでは、金さんが「水準の高い作品のなかから1編を選ぶことは、むずかしかった」と舞台裏の苦労を披れさした。
  このほか、3.11東日本大震災、福島原発事故という未曾有の事態があったことをうけ、選者、入選者ともに、この問題と文学のありかたにふれる発言が目立った。
  今回の選考で特徴的なことは.、識字部門の佳作に、かさとり学級(三重)が共同制作した紙芝居「わたしは やまざくら」がはいったことだ。こうした作品の応募も今後、期待される。

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