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部落問題資料室
NEWS & 主張
曹洞宗が被差別戒名法会
永平寺と宗派として愛媛で

「解放新聞」(2011.10.10-2538)

 曹洞宗が宗派として4回目となる「被差別戒名物故者諸精霊追善法要」を9月8日に愛媛県新居浜市内の瑞應寺で。また、9月16日には大本山永平寺で「曹洞宗被差別戒名物故者追善供養法会」をおこなった。いずれも厳かにとりおこなわれ、「種姓を観ずることなかれ」「四姓を以て弁ずべきに非ず、四姓是れ同性なるが故に」という道元禅師、堂山禅師の両祖の教えに反して差別に加担し、新たに差別をつくり出す、という歴史的事実の一つである差別戒名への心からのお詫びと、あらゆる差別の撤廃をめざすとりくみに精進することを誓った。墓石や過去帳の改正率が90%をこえたことも、あわせて報告された。
  「法要」は、佐々木孝一・宗務総長が導師をつとめた。読経、焼香のあと、佐々木宗務総長が宗門の過ちを直視し、見据えつつ、僧侶の歩むべき道を切り開く決意をのべた。また、列席した組坂委員長が、曹洞宗のとりくみを評価しながら、お礼の言葉を語った。
  法要には、地元愛媛県連はじめ、栃木、広島から代表が参加。曹洞宗の教区の僧侶をはじめ、信徒代表など80人が参加した。終了後は、松尾幸弘・松山市協書記長が愛媛の部落の現状と解放運動をテーマに講演をした。
  「法会」は、福山締法・永平寺貫首が導師をつとめ、解放同盟からは群馬、栃木、福井、京都、広島から80人が参加した。法会のあと、組坂委員長が、参加した宗務所員、宗議会議員、教区長、人権啓発相談員などをまえに、部落解放運動の現状と課題について講演した。

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