【京都支局】京都市協が山科の小学校での差別発言事件（2525号で既報）で８月２日、差別を隠蔽、放置する京都市に抗議して、市役所前で情宣活動を展開した。また、７月28日には全市の小中学校長宛にビラを、８月19日には京都市小学校人権教育研究集会に参加する教員らにもビラを配った。さらに各部落でも情宣をおこなった。
　 この差別発言事件は、２月におこなわれた新入生の保護者説明会で自治連合会会長が「三条裏はヨツ」などと発言したもの。これは東三条の部落へのきわめて許しがたい差別発言である。校長らは、この差別発言を制止したり、抗議することもせず放置し、市教委は市長部局にも隠蔽していたが、市民の京都市協への通報で発覚した。
　 なお、京都市は、差別事件の解決のために努力するのではなく、「説明が必要と認められる場合には、必要な範囲内で団体の窓口担当者に説明する」とのべ、話し合いを拒絶している。