宮城県気仙沼市で
東日本大震災の被災地へ部落解放同盟からの支援活動が継続してとりくまれるなかで、知的障害者施設などを運営する社会福祉法人洗心会と出会った。そこから、今回、入所者を車いすのまま乗せることができるオートリフトがついた送迎車など2台の軽自動車を贈口重することになった。
10月26日におこなわれた贈呈式には、組坂委員長と片岡中執が被災地の宮城県気仙沼市内の知的障害者施設である第2高松園を訪れ、洗心会の小野寺学・理事長に自動車を引き渡した。
組坂委員長は、「震災のなかでも社会的に弱い立場にある人、高齢者や障害をもつ人への支援を中心にとりくんできた。4月に訪れた大船渡市の風景は懐然とするものだったが、被災者は助け合っていた」とのべ、「組織でとりくんだカンパの一部を今回の自動車の購入費にあてた」と経緯をのべた。
小野寺理事長は、「ありがたく頂いた。7か月がたち、ようやく日常をとり戻しつつある。施設には、一次400人が避難してきた。初代理事長はハンセン病元患者で社会復帰した人だった。施設建設時は偏見もあって反対もあった。部落差別と相通じるものがあると思う。この施設は、高齢者の入所者も多くいる。毎日の送迎に困っていた。趣旨にそって活用したい」と謝辞をのべた。
また、贈呈重のきっかけをつくった、京都府連の岡崎健太郎さん、贈呈までをコーディネー上したNPO法人・人権センターHORIZONから小波由美子・代表、片岡遼平・事務局長が同席した。
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