【広島支局】2011部落解放・人権政策の確立を求める第42回広島県民集会を10月2日、福山人権交流センターでひらき500人が参加した。
集会では、主催者を代表して県民集会実行委員会の小早川健・副委員長が、「格差社会の矛盾が深刻な差別・人権侵害をもたらしている現状を見るとき、この集会の意義がますます大きくなっている」と訴えた。
基調提案では、社会の荒廃状況や格差社会のなかで悪化した部落の実態、同和教育否定・管理強化の「是正指導」でもたらされた広島の教育荒廃の実態などが数字で示され、人権を土台においた政治、経済、社会を確立することの重要性を強調した。
記念講演は、「人権と平和-憲法精神に生きるということ」と題して内田雅敏・弁護士が講演。内田さんは、良心の自由、個人の尊厳を守る闘いとして白身がかかわった「日の丸・君が代」訴訟や靖国訴訟にふれたあと、「世の中は一歩前進、二歩後退、そしてまた前進する。私たちは微力だが無力ではない。少しずつ微力を出し合うなかで社会を変えることができる」と講演を締めくくった。
午後からは、「差別の実態と解放運動」など5分科会で報告と討議をおこなった。
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