本州最北地で狭山事件の再審開始にとりくんでいる狭山事件を考える青森住民の会(二戸伸衣・会長)は、11月21日夜、弘前市内の月俸院で「えん罪を考える集い.in弘前」をひらいた。
青森市、五所川原市につづく開催となった。集会ではTBS系列で放映された「報道の魂-次は私の番…動き始めた「狭山裁判」」の上映に続いて、弘前市出身で狭山事件の再審を求める市民の会事務局長でもあるルポライターの鎌田慧さんが、「弘前大教授夫人殺人事件」をテーマに「冤罪の構造について」講演。50人が参加した。
鎌田さんは、「犯人とされた那須さんは、警察官志望で捜査に関心をもって接したために、捜査に行き詰まった警察は那須さんに疑惑の目を向けて狙いを絞った」とのべ、「警察が一度犯罪者としてイメージを持つとそこから脱することができない。犯人ありきで証拠のねつ造もされた。警察や検察の証拠ねつ造は珍しいものではない」とえん罪の構造を指摘した。
石川さんは、「証拠開示がされれば私の無実は明らかだ」と再審開始に向け検察の証拠隠しを批判した。
主催者である同会の一戸彰信・事務局長は、狭山事件の再審開始には、全証拠開示が必要。証拠隠しを続ける検察には開示の法制化で司法を民主化していく必要がある。ぜひ考えてほしいと訴えた。
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