【京都支局】差別排外集団「在日特権を許さない市民の会(以下、在特会)」らによる朝鮮学校襲撃事件裁判の第8回口頭弁論が10月25日、京都地裁でひらかれた。今回は証拠調べで、朝鮮学校襲撃などのDVDの検証がおこなわれた。
訴えられても他人ごとのよケな在特会らは、事実調べの重要な局面にも姿は見せず、八木康洋・副会長と徳永信一・弁護士が席に着いただけで、傍聴席は原告側の支援者で埋まった。
裁判では、2009年12月4日の朝鮮学校襲撃、2010年10月14日の朝鮮学校へのデモ、同年3月28日の仮処分決定を無視した朝鮮学校へのデモを中心に蛮行のDVDを検証。原告、被告の双方が、場面、場面で立証コメントをおこなった。
「約束というものはね。人間同士がするもんなんですよ。人間と朝鮮人とでは約束は成立しません」「朝鮮人は保健所で処分しろ」など川東大了(奈良・水平社博物館からも名誉毀損で告発されている)の差別発言をはじめ西村斉らの在特会、主権の回復を目指す会らの多岐にわたる聞くにたえない民族差別の暴言(ヘイトスピーチ)の数かず。延えんと続く差別暴言の場面の繰り返しに、法廷は重くるしい雰囲気に包まれた。次回(11月29日)から証人尋問がはじまる。
また、裁判終了後の報告集会では、奈良県運から今年1月に水平社博物館前で川東大了がおこなった差別街宣にたいする民事裁判第1回口頭弁論の報告がされた。
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