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部落問題資料室
NEWS & 主張
取り調べの可視化へ

「解放新聞」(2011.12.26-2549)

 【群馬】県連、県民共闘、狭山事件を考える市民の会・群馬の三団体の主催で、11月19日午後、前橋市・群馬県教職員会館で「狭山事件の再審を求める市民の集い」をひらき、114人が参加した。集会では、埼玉県連が制作したビデオ「動き始めた狭山事件-事実調べから再審へ」の上映につづいて、「狭山事件の再審と刑事司法の民主化-公正な証拠開示・取り調べの可視化を」と題して中央本部の松岡書記長が講演した。また、県連の藤本義男・書記長が集会アピールを読みあげ「検察庁にたいしては、徹底した証拠開示をもとめ、地域での闘いを盛りあげていく」と決意を明らかにした。
  主催者あいさつを3団体がおこない、県連の桜井正之・委員長は「石川さんの48年間の無実の叫びを思うと胸が締めつけられる。きょうの集会をこれからの闘いにいかしてほしい」と訴え、短民共闘の宮川邦雄・議長は、「現地調査をした。狭山事件は他のえん罪事件とは違った側面のある事件だ。困難がつきまとうが、全力で再審-無罪をかちとろう」とのべ、市民の会の横田英明・共同代表は「事件発生から48年。狭山事件の風化への恐れから会を設立した。事件をひろめていきたい」と再審開始に向けた活動を強めていく、と決意を表明した。
  松岡書記長は、「多発するえん罪は、調書主義の偏重にも一因がある。だから警察や検察の証拠ねつ造や自白の矛盾を裁判官は見抜くことができない。取り調べの可視化が必要だ。えん罪被害者は、市民的権利の被害者でもある。制度を変えていく闘いが必要であり、狭山闘争はそうした司法民主化の闘いでもある」と訴えた。

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