同和問題に取り組む全国企業連絡会全国集会が、12月９日午後、名古屋市内の中京大学市民会館でおこなわれ、全国13の地域別の企業連絡会から930人が参加。人権週間を機に、あらためて人権の輪を次代につなごう、と誓い合った。全国同企連による全国集会は、今回で28回目。記念講演－家田荘子さん、小さな手のひらコンサートー渡辺千賀子さんを軸に、さまざまな人権課題を学んだ。また、オープニングでは、伝統ある郷土芸能の「三河万歳」が上演された。
　 開会の辞を愛知人権啓発企業連絡会の宮崎直樹・代表幹事（トヨタ自動車株式会社常務役員）がおこない、土地差別調査事件で関連する企業がでるなどの現状を示したうえで、いま一度、原点に立ちかえって結集を、人権社会をめざそうとよびかけた。来賓として組坂委員長は、来年、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」とした全国水平社が結成されて90周年を迎えることを紹介しながら、部落解放－人間解放をよびかけた、この宣言を世界記憶遺産にすることにもとりくみたい、と語った。
　 12年の全国集会は12月７日に東京・浅草でおこなうことが、東京人権啓発企業連絡会の山岡尚哉・理事長（三越伊勢丹ホールディングス）が閉会の辞で明らかにした。