全国水平社創立90周年の３月３日、諸先輩の覚悟、決意をしっかりと引き継ぎ、部落解放運動を前進、発展させようと、創立の地－京都市・岡崎の京都会館に全国から1800人が結集、記念集会をひらいた。功労者・物故者や第７回松本治一郎賞の表彰をおこない、国内外のマイノリティ当事者から部落解放同盟への意見表明を受け、完全解放への決意を固め合った。
　 記念集会は、部落の子どもの労働歌「竹田の子守唄」の元唄を改進支部女性部がコーラスし、開幕。「解放歌」斉唱のなか、荊冠旗が入場し、物故者、無名戦士、東日本大震災犠牲者に黙祷した。水平社創立宣言は俳優の中西和久さんが朗唱。組坂委員長は「諸先輩の血と汗と涙のうえに今日のわれわれがある。しっかりと胸に刻み、部落解放、人間解放、世界の水平運動を」とよびかけた。
　 第７回松本治一郎賞は、上田正昭・京都大学名誉教授と沖浦和光・桃山学院大学名誉教授の２人が受賞。武者小路公秀・選考委員長が紹介し、表彰状を組坂委員長が、賞金目録を松本治一郎継志会の松本龍・代表が手渡し、代表して上田正昭さんがあいさつした。
　 功労者は134人。物故者は72人。赤井中執が名前を読みあげ、代表して川口正志・奈良県連委員長に、賞状と記念品を組坂委員長が手渡し、川口県連委員長が代表あいさっした。
　 阿部ユポ・北海道アイヌ協会副理事長、スシャント・ゴドゥゲート・アンベドカル博士国際ミッション、楠敏雄・DPI日本会議副議長、辛淑玉・香料舎代表からの意見表明を受け、松岡書記長が決意表明。集会アピールを採択した。
　 夜は、京都ホテルで記念レセプションを実施した。