「高校無償化」制度から朝鮮学校だけを排除するという日本政府による露骨な差別が続いている。この現実を許さず、毎週１回、文部科学省前を中心に抗議行動が展開されている。卒業式目前の３月１日には、文科省包囲行動のあと、夜は代々木公園に1500人が集まり緊急集会。渋谷駅までデモ行進し、「学ぶ権利を奪うな」「差別を絶対に許すな」と力強い訴えを繁華街に響かせた。
　 緊急集会は、朝鮮学校保護者の会、「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会、フォーラム平和・人権・環境の共催。
　 緊急集会では、共催３団体をはじめ、外国人学校・民族学校の制度的保障を実現するネットワーク、東京朝鮮中高級学校や朝鮮大学校の生徒、弁護士、神奈川朝鮮中高級学校オモニ会から、それぞれアピール。「無償化」即時適用と、在日朝鮮人の民族教育の権利保障への政策転換を政府に求め、決議を採択した。
　 連絡会の長谷川和男・代表は「文科省が朝鮮学校だけ排除しつづけていることが、国内にどれだけ害毒を流しているか」と国主導の差別意識拡大を指摘し、制度適用まで闘いぬく決意を表明。平和フォーラムの福山真劫・代表も「これは日本の平和と民主主義をめざす全団体の課題だ。もう一度、腹の底から思い抜き、がんばる」と決意を語った。