pagetop
部落問題資料室
NEWS & 主張
探偵社代表に実刑判決
仕組み作った首謀者と
名古屋地裁プライム事件で

「解放新聞」(2012.04.16-2565)

 職務上請求書の偽造による戸籍等の大量不正取得を繰り返していたプライム事件で、戸籍法違反、住民基本台帳法違反、偽造有印私文書行使の罪に問われていた横浜市の探偵社代表のA被告(62)への判決が3月22日、名古屋地裁であった。佐々木一夫・裁判長は「個人情報を有償で提供して利益を上げる仕組みを作り上げた。本人の知らないところで個人情報を売買して大量に流通させ、日常生活が脅かされる被害も生じた」と指摘し、懲役2年6月(求刑・懲役3年6月)とした。
  判決では「注文はすべてA被告が受けており、違法な手段で大量に流出させ、多額の利益を得た。事件の首謀者で厳しい非難に値する」とのべ実刑とした。
  A被告は、07年にも三重県の行政書士と共謀して511件の不正取得をおこない、三重県、神奈川県、横浜市から行政指導を受けていた。今回の不正取得事件は、行政指導を受けた直後からのもの。司法書士会が発行する職務上請求書を大量に偽造し、不正取得をおこなうなど、大規模かつ大胆に不正取得をシステム化していた。それによりストーカーや脅迫など数多くの被害が出ている。
  公判で、検察は「プライム社のNに働きかけたのはAであり、全国の依頼の3分の1くらいはAとプライム社がやっていたと見られる」と指摘した。残りの3人への判決は4月以降になる見込み。

「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)