【福岡支局】「同和ヲコロソウ」「同和死ネ」など、福岡市内で昨年、前代未聞の54か所で差別落書があいついで発見された。

　差別落書は、９月13日に初めて発見されて以後、早良区内で49か所、東区で５か所、合計54か所にものぼった。ガードレール、水路のフェンス、学校の校門の看板、川沿いの柵、グランドのフェンス、防犯をよぴかけた看板、電柱、公園の展望台など、さまざまな場所に書かれていた。
　 その内容は、「同和ヲコロソウ」「〇〇〇〇（解放同盟の役員名）死けい」「同和死ネ　エタ　シネ」「同和サイテー」「同和の人犬凶（じんけんきょう）イク」「同和ケダモノ」など、挑発的で差別を煽動する悪質な内容ばかりであった。まさにナチスドイツがユダヤ人にたいして、憎悪を煽るために書いた落書を思わせるもの。
　 落書の内容や言葉の使いかたを見ると同一人物が差別落書したと思われる。これほどの数の落書は前代未聞であり、しかも挑戦的、攻撃的な内容は許すことのできない行為である。
　 当該行政の福岡市は、「差別を助長する悪質な行為」として福岡法務局に報告し、器物損壊容疑で県警に被害届を出した。