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部落問題資料室
NEWS & 主張
高野山で29回目の法会
差別戒名へ反省こめて

「解放新聞」(2012.05.21-2569)

 高野山真言宗は、「常民平等差別戒名追善法会」を5月7日午前、和歌山県内の高野山・大伽藍金堂で営んだ。これは1984年から続けられており、この日の法会は12か寺の墓石、過去帳から発見確認された御霊にたいするもので、追善法会は今年で29回目。中央本部からは組坂委員長が、和歌山県運からは池田清郎・副委員長(中執)はじめ代表6人が参列した。法会の導師は松長有慶・高野山真言宗管長・総本山金剛峯寺座主がつとめ、深真樹・社会局長が「被差別の諸精霊ならびに祖師にたいし心からなる反省の誠を捧げ奉らん」との廻同文を読みあげた。
  永島龍弘・総務部長が宗団を代表し、「現世で差別という苦しみから解放されんとするとき、死後もその苦しみを負わせたという認識のもと、心から反省し、この世から1日も早く差別の無くならんことを願い、ご供養申しあげているところ」「今後も宗団をあげて、よりいっそう人権意識の高揚につとめます」と決意を新たにした言葉を語った。これを受け、組坂委員長は、土砂降りの雨と落雷という天候のなかで営まれた追善法会がはじまるや、晴れわたったことも示しながら、「差別をなくしたいという思いが通じた。心から、すぼらしい法会に、あらためてお礼申しあげる」と参列者を代表してのべた。

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