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部落問題資料室
NEWS & 主張
社会的相当性欠く「差別」
水平社博物館前の差別街宣裁判

「解放新聞」(2012.05.28-2570)

第5回口頭弁論は6月25日午後2時から
  【奈良】水平社博物館前の路上差別街宣にたいする名誉毀損による損害賠償請求訴訟の第4回口頭弁論(第3回は2565号既報)が5月7日午後、奈良地裁の第101号法廷でひらかれ、原告の水平社博物館側の第2準備書面を説明、次回口頭弁論は6月25日午後2時からおこなうことになった。
  第2準備書面では、▽被告(川東大了)の発言が社会的相当性を欠く「差別」にあたること▽「クマラスワミ報告書」の信用性は否定されない▽重大な無形損害を発生させる不法行為であることを明らかにし、この日の口頭弁論でも概略を陳述した。
  この日の裁判に被告は7分遅刻。その理由としてあげたのが、自宅に脅迫じみたハガキが送られてきて不安神経症になり、睡眠薬を服用しており、なおかつ安全運転をしてきたため、と「弁解」。裁判長に、おきるのが遅れたということですね、と指摘される始末だった。
  口頭弁論終了後、奈良県中小企業会館で報告集会をおこない、100人が参加した。
  集会では、水平社博物館理事長の川口正志・奈良県連委員長があいさつ。なんとしてもこの裁判には勝利しなければならないし、この裁判は第1段階の糾弾闘争だ。大和同志会100年、全国水平社90年の志と思いをうけつぎ闘いをすすめたい。彼らのまちがった「論理」が世の中をかっ歩していけば、無茶苦茶な未来になる。けっして見過ごすわけにはいかず、厳しいいきどおりをもち、人間を大切にする世の中を創ろう、とよびかけた。
  この日の裁判闘争には、岸田副委員長、伊藤、高橋、谷川の各中執はじめ、奈良県連を中心に、近畿ブロックの各府県連から100人が結集、「差別街宣を許さない奈良の会」とともに勝利するまで闘い抜くことを確認しあった。

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