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部落問題資料室
NEWS & 主張
男女平等社会の実現に向け
人権・平和の建設へ全国で女性パワーを

「解放新聞」(2012.06.04-2571)

佐賀ではじめてひらく
  「全国水平社創立90年の闘いの歴史を受け継ぎ、人権・平和・環境と社会連帯の実現を基軸にした部落解放運動を大きく前進させ、男女平等社会の実現にむけて、すべての女性と連帯・協働の取り組みをすすめよう!」をメインスローガンに第57回全国女性集会を5月19、20日、佐賀市文化会館を主会場にひらいた。20都府県連、1100人が参加した全体会では岸田女性運動部長が基調を提案、部落解放運動の大きな前進と男女平等社会の実現に向け、互いに学びを深めあうことを確認した。
  初日の全体集会では山崎女性運動副部長が水平社宣言を朗読。参加者全員の解放歌斉唱のなか、刑冠旗入場。議長団に小西美智子さん(佐賀県連)と磯貝永子さん(愛知県連)を選出。小西さんは「人権・平和の建設のため、大いに語り、友情を結び、この女性パワーを全国にとどけたい」と就任あいさつをおこなった。
  主催者を代表して組坂委員長は「今年は全国水平社創立90周年の大切な節目の年。「人権侵害救済法」の今国会制定、10月には第11回3者協議がひらかれ、大きな一歩をふみだしている狭山再審の闘いに全力を」と強調した。
  初めての全女開催に向け県連一丸となって準備をおこなってきた地元の佐賀県連を代表して井上隆司・県連委員長が歓迎あいさつをおこない「女性は強い「母は闘わん」の歌詞のなかにも出てくる、力強い女性パワーで運動を引張っていってほしい」とあいさつをおこなったあと、来賓あいさつが続いた。狭山再審の闘いを石川一雄・早智子さん夫妻が訴え、経過報告を福田女性運動副部長、基調提案を岸田女性運動部長が、それぞれおこなった。

すべての女性と連帯・協働し、部落解放運動の前進へ
                           
DV被害者支援も学ぶ
  記念講演は久留米市男女平等推進センターの相談コーディネーターの石本宗子さんが「女性に対する人権を考える~女性に対する暴力について~」と題しておこない、DV被害者女性たちに寄り添い、相談事業をおこなってきた自身の体験を語り「女性たちの人生を変える「暴力」の再生産をくい止め、一人ひとりが自分らしくあることを認められる社会と、差別のない社会に向かってともに手を携え、すすんでいきたい」と訴えた。
  このあと、集会スローガンと、集会宣言を拍手で採択した。2日目は7つの分科会にわかれ、討議をおこなった。
  次回の第58回全国女性集会は13年5月18、19日に愛知県でひらく。


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