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部落問題資料室
NEWS & 主張
狭山第3次再審をかちとろう

「解放新聞」(2012.06.04-2571)

200人が参加
再審を求める
神奈川県民会議が
 【神奈川】「狭山事件の再審を求める神奈川県民集会」が5月16日、横浜市のかながわ労働プラザでひらかれた。部落解放県民共闘会議、部落解放共闘横浜市連絡協議会、部落解放川崎地区共闘の共催。
  集会には200人が参加し、狭山事件の再審を求める市民の会が制作したDVDの上映、石川一雄・早智子さんの訴えと狭山弁護団の河村健夫・弁護人が「第3次再審請求の現状と展望」と題して再審請求での審理について講演。他のえん罪事件と比較しながら、「再審闘争は最大の正念場を迎えた」と強調した。
  主催者あいさつをした岩沢弘秋・議長は、「部落差別による権力犯罪によるえん罪だ。この集会で共通の認識にたって再審をかちとる闘いをつくりあげたい」とのべた。
  石川一雄さんは、ウソの自白に追いつめられていった状況をのべ、「警察は、ウソの自白を承知していたからこそ、現場検証に私を立ち会わせることはなかった」と警察の取り調べを批判し、「真実はいつまでたっても不変だ。再審がはじまれば、私の無実は法廷で明らかになる」と訴えた。
  早智子さんは、闘いのなかでの出会いに励まされているとのべ、「この事件に出会わなかったら私は下を向いたままの人生を送っていた。出会いが闘いを支えている」と話した。

再審の現状と展望
  河村弁護士は、検察は3分の1程度の証拠しか法廷には出さない。検察の手元には「有罪の立証に役立たない」と判断した証拠が眠る(隠される)ことになる。これを弁護側に開示せよというのが現在の証拠開示の闘いだとのべた。また、検票が反論意見書の提出をしたことについて、「弁護団の証拠開示請求が無視できない現状に追い込んだ」とのべ、石川さんの「自白」の殺害現場に関する裏付けが、資料がひとつも開示されていないことを指摘。さらに証拠開示を迫るとりくみが必要だとのべた。


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