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部落問題資料室
NEWS & 主張
都内各地で
狭山事件の再審を求めて

「解放新聞」(2012.08.06-2579)

 【東京支局】都連の支部が6月13~15日にかけて都内各地で狭山事件の再審を求める集会をあいついでひらき、石川一雄さんの無罪を、事実調べと証拠開示を訴えた。東京北部、葛飾、墨田の各集会を掲載する。

世論喚起し再審へ
東京北部集会
  「狭山事件の再審を求める北部集会」を6月13日、練馬区立厚生文化会館でひらき、60人が参加。練馬支部、石川さんをとりもどそう23日の会、練馬人権センターの3者が共催。
  集会では、「狭山事件の現状と今後の課題―10回の3者協議を経て―」と題して狭山事件再審弁護団の指宿昭一・弁護人が講演。指宿弁護士は「足利・布川そして東電という流れのなかに狭山再審を位置づけたい。これからも新証拠を集めつつ、事実調べと証拠開示を求め続ける。そのためには世論の力が必要。大衆運動でそのためにがんばってほしい」と訴えた。
  石川一雄さん、早智子さんが近況報告。石川さんは「73歳になる。今年中に狭山再審のめどが立つようがんばる」と熱く語った。また、「袴田巌さんの再審を求める会」から袴田事件の現状報告があった。

幅広い広がりのなかで
葛飾集会
  葛飾支部は、40年をこえる狭山差別裁判糾弾の闘いの歴史で、再審をめぐる大きな変化が生まれており、いまが闘いの最大の山場であるという認識のもと6月14日、「ここまできた狭山再審!証拠開示で無実確信!狭山事件の再審を求める6.14葛飾集会」をひらき、狭山再審に向け、地域でのいっそうの奮闘を参加者全員で確認した。
  集会は、石川一雄さんと狭山再審弁護団の河村健夫・弁護人を招き、葛飾支部員だけではなく、東水労東二支部葛飾分会、東京清掃労組葛飾支部、葛飾区職労、葛飾区教職員組合、葛飾人権ネットなどからも多数が参加した。
  集会では、石川さんの49年におよぶ無実の叫び、第3次再審闘争にかける思いや、河村弁護人から狭山事件の本質・真相・現状を学び、私たちはいま、何をすべきなのかを共有した。

みんなで動かそう狭山
墨田集会
  部落解放墨田区民共闘の主催で「狭山事件の再審を求める墨田集会」を6月15日、墨田区社会福祉会館で「みんなで動かすぞ!狭山」をテーマにひらき、80人が参加した。
  集会では、現在制作中のドキュメンタリー映画「見えない手錠をはずすまで」の予告編を上映。石川一雄さん、早智子さんの普段の生活も取り込まれた映画に期待の拍手がおきた。そのあと、石川さん、早智子さんがあいさつした。
  講演は、狭山再審弁護団の河村健夫・弁護人が、これまでの再審の闘いをふりかえって、証拠開示の重要性をわかりやすく説明し、「検察には有罪立証に役立たないと判断した証拠が眠っている。ねぼり強い証拠開示の闘いが重要」と話した。


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