【奈良】水平社創立90周年、大和同志会創立100周年モニュメントの除幕と完成披露式典が、８月１日午前、御所市柏原の人権のふるさと公園（西光寺前）でおこなわれた。このモニュメントは、「大和同志会、水平社を創った先人の心が受け継がれてきた。この運動の歴史を大事にしよう、お互いの幸せを創る、新たな礎になろう、先人への自覚をもち、節目をあらたな出発の気概、ふるさとの活気を創るよろこびをふくらませるものを創ろう」（川口正志・公益財団法人奈良人権文化財団　水平社博物館代表理事〈奈良県連委員長〉）と作成がすすめられ、完成したもの。
　 モニュメントは、水平社、大和同志会をそれぞれ柱とし、その上に傘を置き、傘の真ん中は輪になっている。「起きてみろ、夜明けだ」という先人の言葉を生かすため、輪からは、水平社創立の３月３日の日の出を覗くことができるようにつくられている。２つの柱は、先人の意志を継ぐということで、石をつないだ。それぞれに、大和同志会機関誌『明治の光』のなかの文章、全国水平社綱領とともに、川口委員長の文章が張り付けられている。
　 式典では、川口委員長のあいさつに続き、東川裕・御所市長の祝辞、田仲敦三・御所市人権教育推進協議会会長がモニュメントの趣旨説明をした。除幕は地元の掖上保育所・小学校の園児・児童がおこなった。
　 現在、このモニュメントの名称を募集（来年３月31日まで）している。モニュメントにふれ、水平社博物館にある「応募用紙」に名称を書いて、職員に渡してほしい、としている。