「解放新聞」(2012.09.24-2586)
宗門の過ちを直視しながら
曹洞宗被差別戒名物故者諸精霊追善法要が9月11日午後から愛知県東海市内の普済寺でとりおこなわれた。宗門独自の5回目になるこの法要には中京センターを中心に僧侶など150人が参列。部落解放同盟からも組坂委員長をはじめ愛知県連、また、愛知同宗連も参加した。
法要では佐々木孝一・宗務総長が導師をつとめ、読経のなか供養の言葉が奉読された。供養の言葉では、「宗門の流れをくむ僧侶が、その教えに反して、差別に加担し、新たに差別をつくり出すという、宗教者にあるまじき行為をしてきた歴史的事実がありました。その一つが、死後にまで及ぶ、この「差別戒名」の歴史です」としたうえで、「この宗門の過ちを直視し、見据えつつ、今後は、仏教を信仰するものとしての僧侶の歩むべき道を切り開いてまいる覚悟であります」と決意を語っている。
また、主催者あいさつで佐々木宗務総長は、墓石、過去帳の改正がそれぞれ90%をこえていることを報告しながら、差別解消への環境づくりをし、部落解放同盟と連帯し、あらゆる差別撤廃を誓う、と今後の方向も示した。
来賓を代表して組坂委員長は、心かよう法要にお礼をのべ、改正への努力に敬意を示しながら、手を携え、部落差別をなくし、人権・平和・環境が前進するようとりくんでいきたい、と語った。
法要のあとは、愛知県連の加藤賢治・執行委員が「部落差別をなくすための仕組み創り」と題して講演をおこなった。
「解放新聞」購読の申し込み先
解放新聞社 大阪市港区波除4丁目1-37 TEL 06-6581-8516/FAX 06-6581-8517
定 価:1部 8頁 115円/特別号(年1回 12頁 180円)
年ぎめ:1部(月3回発行)4320円(含特別号/送料別)
送 料: 年 1554円(1部購読の場合)